更新日記


2000年
12月30日 今年の更新もこれにて終了。初めて映画の感想文に挑んだが、難しいね。当初10作品前後の予定だったけど、なかなか書き進められなくて5作品に留まった。かなり偏りのある選考だから、はっきり言って本当に私的な内容だけどね。4作品は邦画だし。私はアメリカ映画をあんまり観る気しないのでこういう結果なわけだけど、観たい映画が上映されない時って悲しいのである。文末に挙げた映画をもし見ていれば、ベスト作品も変わったと思うよ。
 さて、来年も週一更新を心掛けていきたいところだが、もうちょっとアクセス増えて欲しいなーという望みもある。いや、その前にデザイン変えなきゃならんのだろうな……センスがないってのは辛い。では本年はこれにて。来年もよろしく。
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12月25日 今回の更新は手を抜いて申し訳ない。一応今年のベスト10作品を書いた。連載中の作品は除いてあるから、たいしたものではない。地味だ。
 さて、月曜日の更新が不文律のようになっているけど、年末年始はやや不規則な更新になりそう。次回更新は従来の予定だと元旦になるが、それより前にするつもりである。内容は「ついでに映画夜話」と題した作品別感想文の調子で、今年鑑賞した映画の中から勝手に佳作秀作を選んでだらだら語る予定。とりあえず、10作品前後を考慮中。今のところ……ハリウッド映画は一本もないので、期待しないで欲しい。多分他の人にとってはむちゃくちゃつまらないものだろうけど、それは漫画の感想でも言えることだからな、やむなし。ただ、興味があれば観て欲しい。ネタバレ全開してしまうかもしれないけど、「こいつが面白いというこの映画、暇で死にそうだから観てやるか」くらい思ってもらえれば至福。
 ところで映画「バトル・ロワイアル」、非常に心地良い昂揚感を持続せんと原作を読んだ。分厚い本に読了はいつになるかと思ってたら、3日で読んだ、なんだよ、これ。いや、面白いよ。大体において原作より面白い映画ってそうないから。ところが、これは映画のほうが断然うまい。もちろんあらはあるけど、原作のほうが酷い。もっとも、両者を比べることは野暮なのだけど、ちょっとねー、期待過剰だったかな。まあ、設定だけで十分読ませる内容なんだけど、吸引力がない。――なんて結構いい感じで「バトル・ロワイアル」の余韻に浸ってまして、さらに映画観て盛り上がろうかと臨んだはずの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」……しまった……情報収集しておくべきだった、映画館には定期的にいってるつもりだったけど、この予告編は観てなかったのだ。といって試写観た人のネタばれ文章読みたくないし、ポスターだけでは「ビョーク? なにそれ?」ってなもんで、先入観なんもなしでいざ劇場へ。周りは二人連れ三人連れがほとんど、頼むから静かに観ててねとまた祈りつつ開幕。(中略)あー、釣り人仰け反ってるよ(中略)ビル怖いよ(中略)これは現実なのね(中略)。……。
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12月18日 今回も山田芳裕作品「泣く男」で申し訳ないが、私が目指す感想文の一つに対象作より長い文章ってのがある。つまり小説の感想にたとえれば、10頁には10頁以上の感想(評論でもいいけど)の言葉を費やすということだ。今回の「泣く男」は18頁、読むに費やす時間は数分、5分もかからないか。で、今回それが出来るか挑戦したのだ。うまくいったかどうかわからないが、どうにか書けた。「手巾」を引用したのは反則かもしれないけど、一応の目安である2000字を費やしたわけだから、まあいいだろう。
 さて、早々に「バトル・ロワイアル」を観た。深作作品の鑑賞はこれが三作目か? 実は「仁義なき戦い」も観ていないもんな。で、この映画は議員さんの宣伝の効果もあいまったのか、劇場前は人で溢れていた、もちろん若い人ばっかり。土曜日ということも手伝って、放課後そのまま劇場に直行したらしい高校生も多い。うわー、久しぶりの賑わいだな―と感動しながら、たのむから静かに観ておくれよと切望した。上映前の騒がしさは、館内が暗くなるとどうやら落ちついた。まあ、初っ端に北野武監督の新作「BROTHER」の予告編見れば黙るよな。そして「俺、プロのドライバーになりたいんだ」というセリフを聞き流しながら、いよいよはじまる緊張感に気分は高まった。(中略)。いやー、面白かったよ。期待が大きかった分拍子抜けする気配もあったんだけど、どうにか私のわがままに応えてくれた。いろいろ評価はあるようだけど、私はまた観たいね―。原作知らないからね、ずっと緊張感に支配されてたよ。(もちろん難もあるけど、まあいいよ、そういうのはこの映画が嫌いだという人に任せておけばな)。それにつけても山本太郎って知らぬ間に成長してたんだね、立派立派。でも、これだけは言っとくよ、あの場面であの曲流れたときは多くの人があれ思い出したろうね、わたしゃ早速ビデオみちまったよ。と同時に老いてなお意気盛んな深作監督に敬服、そして、がんばっておくれよ。あ、私もか、がんばろっと。単純やなー。ところで今度の土曜はまたまたお待ちかね「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の公開である。
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12月11日 処処の漫画系サイトを巡って、私にとって今年一番の作品であると同時に漫画という表現を最大限に生かしたSF作品として後世読み継がれるだろう傑作だと思っていた山田芳裕「度胸星」連載打ち切りの確報に接した。今回、山田芳裕作品を取り上げた理由も察しがつこう。連載終了後、長文の感想文にしたい作品がいくつかあって、「度胸星」もそのひとつだったが、打ち切りという形では未消化の部分が多いかもしれない。連載は読んでいないので、最終巻を目の当たりにするまで正直信じられないけれども、おそらく来年早々に出版されるだろうそれの前に、私ののんびりしていた気持ちが引き締まった。私が宇宙論に興味を示していたことは他の感想文からもわかるだろうが、この「度胸星」はそれについて考えるにうってつけの題材なのである。劇中で徐々に明かされると思われた伏線がどれだけ解決して連載が終わったのか不明だが、現段階・3巻までの内容から予想できる物語の内容について出来るだけ言及しようと、すでに準備に入っている。テセラックはもちろんのこと、超弦理論(これは宇宙論の本には必ず出てくるわけのわからない理論だ)や、登場人物が為したであろう役割等など、勝手に「度胸星」について語る腹である。というわけで、なんで専門書ってあんなに高いんでしょうかね、単行本並みの分量でなんで千円千五百円もすんねん……二千円超えてんのもあったぞ。幾何学の入門書をとりあえず読もうと手にしたら、なんだよこの値段は。このあたりは図書館で借りて補うしかないね、まったく。まあ、付け焼刃でどれだけ説明できるかは期待できんから、結局感情論になっちまうのかなー。それにつけても、あっという間に金ないよ。本代は洒落にならないね、今月は欲しいDVDがたくさんあるというに……節約せないかんの。
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12月4日 今回は高橋しん「最終兵器彼女」の愚痴。特に毛嫌いするような作品ではないけど、憤懣やる方なしというか、最近私自身が長編をあまり好まないのと、当初作者が3巻くらいの話といっていたのを真に受けて、こりゃ期待しようと恋愛描写への不満も我慢して読んでいたら、3巻でも終わらないと来たもんだから悄然……。まいった。もういいよ、あとは惰性。ドラゴンボールよろしくいつ終わるかを気にしながら読みつづけるだけだな、あとは締めに期待しよう。
 さて、映画「カル」が地元でもやっと公開されたので早速観てきた。あっ、やられた、「シュリ」より面白いよ。構成は緻密でまったく飽きさせないのはえらいね。これだけ緊張を煽りながら、全然疲れないしめちゃくちゃ有意義。役者も良い。ハングル全然わからんけど、ハン・ソッキュは演技はもちろん声もいんだわ、さらに何やっても自然でもう神業みたいだが、この映画の鍵はシム・ウナだよなー、やっぱり。「8月のクリスマス」とはまた別人みたいに、まあ麗しい人になっちゃって。興奮さめやらぬって感じだね。お気に入りの映画サイト(といっても二つだけだか)の「カル」についての文章読んでも治まらないくらいの昂ぶり。DVDでも早く出てくんないかな、じっくり観たいね。で、帰りはそのまんま本屋に滑り込んで、ついに「坂口尚短編集」第1巻を購入。バンザーイ。最初のほうしか読んでいないが、すばらしいねー、惚れる、風を描ける作家なんてそうはいないよ。嬉しかったのは、10冊くらい平積みされていたこと。もちろん、すぐに売り切れたほうがいいんだけど、正直入荷しているとは思わなかったから。結構感激。
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11月27日 今回の更新は富沢ひとし「エイリアン9」の感想。文の内容は漫画におけるマンガの意味(なんのこっちゃと改めて思うコンテンツだな……)のようだが、まあいっか。どっちも同じようなもんだろう。今更私が言うべきことはないから気楽に書けたよ。
 で、今月25日は三島由紀夫没後30年なんだよね、なんか特番でもやるんかなーと思っていたらやんなかったけど(自分が見落としてただけかもしれんが)。まあ、小説は好きだが本人はどうでもいいんで、特番なくても困らないんだけども、もっと緊迫感ある番組があったんだよな、NHKスペシャル。東ティモールの独立運動を取材したジャーナリストの話だったけど、こういうの見るとつくづく事実には圧倒されるねー、ほんとに。これがリアルっていう感覚だろうね。やっぱ生々しいよ、そのジャーナリスト自身襲撃受けて殺されているのも手伝って。漫画とか映画とかドラマでもある意見だけど「リアリティがないから云々」と言いはじめてつまらんとか駄作とか断じる人がいるんだけど、なんだかねー、本物のリアリティっていう言い回しは変だが、つまりあのような番組見るたびにリアリティの本質ってこういうのだなって思うわけなのだ。まだ言葉で具体的に説明できない段階だけど、ひとつ言えることは、やっぱり恐怖が必要なんだね、戦慄のほうが適当かな、だから事実そのままって言うのではなくて、何かを伝えようとする人本人の意志の力みたいなもの……随分と要領を得ない言い方だな……整理できない考えだからこのへんで失敬。
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11月13日 今年はじめに長文にしようと書き始めた岡崎京子「リバーズ・エッジ」の感想文は結局没、今回はきっちり書こうじゃないかと気負ったものの、なんともまあ、さすがに岡崎京子であります、そのサイト数の多さは尋常でない。ネット上だけでなく、書籍の上でも岡崎作品は大いに語られているわけで、私が書く余地なんてこれっぽっちもありゃしない状況では、居直って素直に感想文を書くしかなさそうと相成り、素直に書いたらなんともまあ、酷い内容だな・・・。まあ、斬新といえば一部だげ斬新な語り口だろうから、もういいやって恥さらします。岡崎京子は私にはわかりません、面目ない。他の作品読み返して出直します。
 NHK「トップランナー」に田中れなが出た。「20世紀最後の映画女優」だなんて大仰な冠被らされて登場したが、違うんだよな―、彼女じゃないんだよ、その冠の真の持ち主は。なんといっても、現在の若手映画女優でもっとも注目すべきは真野きりなだろ? NHKさんよ、困るんだよ、テレビの影響力ってばかになんないからさ。きっちりその辺は弁えてくれないと。というわけで、はやく「スリ」が観たいが、田舎じゃ公開せんだろうな・・・。
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11月6日 今回は更新というには憚られる申し訳ない内容であるが、さすがに週一更新を続けるのは私には難しいようでありまして、こうなり果てたわけであり、僭越承知であんなもんを書いてしまったのは、すべて私の怠惰が原因故に「反省文」と題した理由です。以前から感じていたものを、実際にネット上をさまよって確認したに過ぎないのですが、いやー、多いね、書評サイト。書評だけでなく映画評やゲーム評等などいろんなのを併設しているところもあって、その数は尋常でない。全部なんて回れっこないから無作為選抜していったわけで、その数どのくらいだろう? たびたび同じサイトに戻ってしまうこともあって、そういうところは漫画系サイトでは大いに評判でアクセスも、うちとは比べもんにならんくらいのところで掲示板も繁盛して活発な漫画談義に羨望半分管理人の毎日の苦労を想像するにおいらにはとてもできん真似だと居直って、貧乏だけどささやかに生きていこうかと市井の民を演じつつ漠然とした不安に鬱入って意識迷走すれば募るは理不尽な憤りのみ。なかにはコミックの帯についてた文章を丸写ししているところもあるかと思えば、持っている本をそれ驚けと披瀝するも、それ以上の蔵書を誇るサイトを知っているだけに「だからどないしたん」と関西弁になっちまうから理性よ、がんばれと心落ち着かせて、たまーに見つける文章たっぷりの書評にやっぱ長文はええーなーと感動ひとしおなわけなのです。ですから次回更新は私なりに努力しますのでこれで許して。
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11月1日 さて今回の感想文は、ついにというかやっとというか、松本大洋作品である。それも10月下旬に出版されたばかりの新作である。私は感想文を書きながら筆に詰まると、作品名を鍵に検索することがあるが、今回ばかりはそれもできない。だから正直言うと、まるで見当違いなことを書いてしまったのではないかという不安に、現在放映中の「マンガ夜話」で浮かれるはずの気分も随分落ちついている。「GOGOモンスター」を読んだ人いるだろうけど、どう? 真面目に不安なんだけど。書き足りない部分もあるんだけど、もう言葉に出来ないのだ。もちろん作品の解釈のし方は個人の勝手でいいんだけど、後に作者自身が解説する可能性がないわけではない・・・いや、まあいいか。居直って「マンガ夜話」に心を向けよう・・・
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10月23日 「漫画におけるマンガの意味」の更新は7ヶ月ぶりだった。これまでとり上げようかな―、と思案したものはあったが、具体的に形にならず霧散していたなかで、今回の銃声の描写については、わけわからないまま書きつつも、どうにか言葉になったので驚いている。漫画関連のサイトでほとんどないこの企画、毎回不安抱えたまま書いているが、今回も大いに不安・・・。浦沢直樹は作画から構成、物語の組み立て方も高等な技術として完成されていると思っていたが、やはりまだまだ発展途上のようだ。まあ、連載2つ抱えているんだから多少の手抜きはいいんだけど、単行本化の際に描きなおしてほしかったな―と感じ入る。あと、リンク一件追加。魁!!漫画塾
 これで3週連続更新とどうにか耐えているが。続けたいねー、このまま。問題はネタだが、うーむ・・・ネタ尽きかけているよ。どの漫画を特集するのかっていうのもそのサイトの特徴になるのだが、あらためて見なおすと、なんとも地味な作品が多いな。「バガボンド」や「ヒカルの碁」「名探偵コナン」とか、メジャーどころも読んでいるけど・・・あ、コナンについてもちょっと書いたな、推理の話。よくわからんのは「バガボンド」の人気だな。うーむ、「トップランナー」で作者見て、こりゃだめだなって思ったのは作者が主人公と一緒になって死や恐怖について苦悩している点なんだよ。やってることは「スラムダンク」連載時と変化ない、バスケットの描写に魅せられて読者を無視し暴走してしまったように、これもすでに殺陣の描写に酔って(作者は苦しさしか味わってないだろうが)いるんだな。つくづく「絵」の人だよ。まあ、剣戟漫画として読んでるからいいんだけどね。あれ? なんか変なこといったかな・・・? 
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10月16日 さて、今回は藤原薫「おまえが世界をこわしたいなら」。正直言って書けるとは思わなかった。もう今回の更新は半ばあきらめていたからね。近藤ようこ作品の感想は参考資料読みきれずに見送ったため急遽今回の更新の題材に決めたわけだが、何から書こうかと考えると頭真っ白になってしまって困った。過去の書き方はあらすじを追いながらすれに感想を絡ませていたんだけど、そういう方法は長い感想文向きなんだな。短いのでそれやると、あらすじのほうに神経注がれて肝心要の感想の語彙が貧しくなってしまう。ただでさえ表現の幅が狭い感想文、いかに工夫して書くかが課題の一つなわけで、今回はいきなり主題から突っ込んでみた。そしたら書けたね、なんか。うーん、なかなか書けないときはとにかく読みまくることだね。この作品、二日に渡って繰り返し読んだからな。いや、もう筆が止まれば読んで、読んで読んで、そのうち言葉がふっと浮かぶ・・・執念だね、自分で言うのもなんだが。とにかく座りっぱなしで足が痛いよ。
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10月9日 随分と間を空けた。今年の夏の暑さ、ありゃなんだ一体・・・。さて唐突だが、ユーゴ無血革命とは恐れ入ったよ。いや、まあまだ革命などと浮かれている状況ではないけど。それに10年前のルーマニア「革命」の例もあるしなー。あれって後に地元の新聞が「実はクーデターだった」とすっぱ抜いちゃったんだよね。チャウシェスクの処刑場面もまだ覚えているべ。歴史だね―、時代の風だね―、なんてのんき気に構えていたら、地元も知事選で盛り上がってるんだな。ああー、なんの因果か康夫ちゃん・・・選挙ポスターなんじゃあれ・・・選挙結果が注目されている・・・田舎は田舎らしくおとなしくさせといてよ・・・ただでさえ中央志向にうんざりしてるんだから。でも、私って全然政治に興味ないんだよ。無党派だなんて無難な言い方しない、私は無関心。そういや、自己紹介なんて満足にしてなかったな・・・そうです、私は長野の田舎ものです、だから福本・かわぐちの「生存」読んだ時はちょっと感動、ああ、長野駅が描かれているではないか・・・。駅前のビルの看板もおんなじだよ、写真撮ったな、取材しに来たのか。
 肝心の更新内容だが、「トトの世界」の感想文。「作品別感想」はおおむね千五百字から二千字を目安にしているけど、今回は中途半端な五千字。思いつくまま書いたら、こんなんなった。推敲してまとめろ・・・、でも難儀だ。本来なら言語学の本くらいかじっておくべきだが、参考図書は「モモ」だけとなった。突っ込みが甘いのはいつものこととして、久しぶりに書いた感想文なので、ちょっと昂揚。一番の難所は「モモ」のどこを引用するか。締めはこの引用文だと当初から決めていたから、えらい悩んだ。結局安直にモモが帰る場面にしたが、その場面って津島がヒカタクダリを焼いて香の成分が町中にふりそそぐところと重なるんだね。
 さてと、次の題材は何にしよう・・・
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7月31日 だるい。
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7月24日 暑い。なんじゃこりゃ。そんな全国的な猛暑の中でもっとも寒かったのが沖縄だってさ。あの歌のことね。ははははは、笑うしかないね。まあ、世間の動向なんて露知らず、夢の世界へようこそってわけで、雑文にも書いたけど、今月から月一ではじめる「今月読んだ漫画あれこれ」という企画。実はこの企画の真意は、本を買いながら読まずに放置することを防ぐため。極めて個人的な理由なのである。まあ、他のサイトでもよくやっていることだし、私もそれ読んで参考にすることあるんだよな。私は長らく、閲覧者がすでに作品を読んでいることを前提とした文章を書いてて、半ば随筆のようになっていたけど、たまには私が紹介するのもええやろ、という下司な思索あり。まあしかし、反応は僅少だからなー。でもって、夏はどうもいかんなー、去年も1ヶ月ほったらかしたことあるし、よくもまあ一年以上続いているよ。こんなもんか、他のところも。
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7月17日 あーあ、スワローズぼろぼろだよ、更新する気も失せるは、ほんと。もう出勤するのもしんどいよ、鬱だよ、辛いよ、巨人教信者の笑顔なんて見たくねーよ、こんちくしょー。というわけでいつもの調子でお送りする「ひとりで勝手にマンが夜話」の第○○回目の更新です。えー、燕失速により大分精神が往ってます、あちら側ヘ。なんか青服が「左様で」と言っているよ、往ったついでに今回の更新で取り上げた作品が田中ユキ「白い恋人」で、もう精神死にかけてます、暴れたいです。暴れたいついでにもうひとつ雑文を追加したのは別に意味はなく、単に私が町田康の新作読んでへらへらぼっちゃんしているだけですんで気になさらず。前回の遠藤といい今回の田中ユキといい、夏はどうも頭がいかれますな。まあ、私もいろいろと文章の調子を変えているが、今回のが一番危ないよ、いいのかこんなの公開して? いや、別に普通だけど、無意識裡に殺意がほのめいているから怖いよ自分が。もう歳だわ、脳みそ攪拌してるよ、こんなときはなにがいい? ドラえもん教えて。
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6月26日 作品別独り言に「神様なんて信じていない僕らのために」を追加。実に私好みの作品ですが、それだけに突っ込みがいがありました。でも、これの収録された単行本ってもう2年前にでたものなんだね、なんかつい最近のような・・・。実はこの本も買って長い間読まずにほっといたんですよ、「EDEN」もね。読んだのは一年前だから、一年もほっといたわけか・・・さらに「EDEN」は1巻を買ってすぐに読んだっきり続巻は買いながら読まずにいたので、今回これを書くに当たって全部読んだのです。いやー、なんだかなー、選挙行かずに「EDEN」読んでいる私って一体・・・すげー気持ち悪いね(私も作品も)、こんな世界でも神様っておいおいと突っ込みたなったよ。
 それにつけても哲学用語はよくわからんな。我流でどこまで語ることが出きるか、という野心もあったが、やはり説明が大儀だ。遠藤浩輝がどこまで精神世界精神宇宙について考察しているか知らないけど、私程度のぼんくらに突っ込まれるようでは、カルト人気で終わっちまうよ(それでもいいのかな? ファンは・・・)、そして寡作になって松本大洋やらのようになってまうよ。駄作でもいいから描き続けないとね。でもって私を仰天させておくれよ(わがままな読者じゃのー)。
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6月19日 F式第3回を追加。手抜きです。
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6月12日 作品別感想に「ピエタ」を追加。ここも大分更新間隔明けていたなー、申し訳ない。まあ、こつこつとやっていきますかね。気長に見守ってくださいな。
 なんか短編でだらだら書きたいなー、とひらめいて長文をのろのろ書く傍らネタを考えている。目指すは、本編読むより時間のかかる長い感想文。見通し不明。  戻る
5月29日 「ドラゴンヘッド」の感想文をようやく書いた。2ヶ月も更新サボって申し訳ない。で、ほっとするのも束の間、次の感想文を書く作業に入るつもりでいるけれど、さて、書けるだろうか・・・とにかく、気長に見守っていてくださいな。
 ああ、次はなに書こうかな・・・うーん・・・。一応今回の感想文を振り返ると、いつもながら説明が下手な文章だな・・・すまない、変な癖があって、どうしてもへんてこりんな文章にしちゃうのである。こだわりというわけではないが、好きな作家の影響と私のひねくれ根性が混ざった結果だろうね、特に町田康を知ってからは、だらだらと書き連ねるのが好きになってしまって、こうなんていうのか、踏ん切りがつかないとでも言うのか、今のように意味のないことを重ねて無理やり長い文章にしてしまうのよね。一応、今はまた長文書こうと思っているんだけど、となるとまた更新が遅れるので、ちょこちょこ書きつつ、長いものを書ければいいんだけど、そこまで頭が回るかどうか・・・紙にでメモして構成練ればいいんだけど、面倒でね、構成は全て頭の中にしまっておくんだけど、忘れたらそれっきり、無駄になるのが虚しいよ。
 今考えているのは、近藤ようこ作品。「ホライズンブルー」の続編が出るらしいが、それにしようかと思っている。この作品もまた暗いんだよな・・・幼児虐待扱っているし、なんか思いっきり心理学の世界に入っちゃうだろうな、きっと。「F式」も3回以降を書かないとならんし、サボっていた分をここで取り返すつもりでがんばっていきまっしょい。  戻る
3月27日 「ブラック・ジャック」の12回目。なかなかネタが尽きない。終わりそうで終わらないな。まあ、結構読んだよ。おかけで一場面を見れば、どんな話かだいたいわかるようになってしまった。ここまでくると、もうとことんやるしかないね。手塚治虫展の内容は生原稿とアニメのセル画の展示で、まあ、お約束の甲虫図譜もあったけど。なんか単調だった。原稿の内容もほとんど代表作ばかりだから、すぐにこの作品のあの場面かってわかっちゃうのよね。ブラックジャックに至っては、サブタイトルまで瞬時にわかって、相当読みこんだことを実感した。さらに翌日にはブラック・ジャック限定BOXをやっと手にして、生原稿のコピーを目の当たりにした。うわー。手塚にまみれた数日だったな。で、今回は単行本未収録の「落下物」を扱ったわけ。こんなに救いのない話がブラック・ジャックにもあったんだね。
 ハリウッドの話題の映画はあんまり観ないけど、予告編に好印象を抱いた「グリーンマイル」を観た。・・・ま、こんなもんかな。人物のアップが多くて家でテレビ見ている感じだったよ、どうせアップを多用するなら「39」とかのほうがおもろいぞ。とりあえず、ネズミに乾杯。  戻る
3月21日 「漫画におけるマンカの意味」に、やまむらはじめ「肩幅の未来」についての深読みを追加。「未来のゆくえ」は随分評判良いですね。私もあーいいなー、と感心しましたが、なんか絶賛するほどのものは感じませんでした。でも、やっぱ短編巧い人はいいの描けるんだろうな。この人のはまだ「ドライエック」を読んだ程度でよく知らないんだけど、これから注目していきますかね(今更遅いけど)。
 さて、最近の更新状況は最初の頃と比べると貧弱ですな。そろそろ開設から1年経つというのに、閑散としているよな。とりあえず今は栄養補給中ということで勘弁してくれ。長文ひとつ書くには結構な知識が要るんだよね。真面目に勉強してれば、今頃こんな苦労しなくてすんだんだけど。開設1周年用の長文計画中だけど、うーん・・・今から書き始めないと正直間に合わないよな。無理に長いの書くことないけど。他の漫画サイトとの差別化をはかるにはこれしかない・・・  戻る
3月13日 「お茶とブラック・ジャックの日々」第11回と作品別感想文に「国立博物館物語」を追加。「お茶と・・・」は、ついに「ときには真珠のように」をとりあげた。うーん、本間丈太郎の言葉は何度読んでも深いね。これで好きな挿話についてはすべて語ったので、あと数回で終わるかな。ま、ピノコの話題は最後に持ってくるつもりなので、それまでだらだらと続けるつもり。
さて、映画「ドラえもん」を観た。休日とあって場内は騒がしい子供で最悪の環境だった。映画自体は藤子F存命中からなんだか低調気味になって(私は初期の長編が好きなのだ)、F先生死後の作品はどうでもいいんだけど、いやー、F原作の短編「おばあちゃんの思い出」は絶品だね。おばあちゃんの声がテレビ版と同じで感動し、それよりなによりおばあちゃんが出てくるだけで涙ぐむ私って一体・・・。にしても、おまけにもらったパズル・・・どうしろっていうんだ・・・上映前の時間潰しに子供の親が熱心にこれをいじっているのは笑ったがな。いや、私はポケットにしまったままでいじらなかったよ。あ、いけね、パンフレットに記念スタンプ押すの忘れちゃったよ。  戻る
2月14日 「F式」第2回。小池さんへの疑惑事件。また遊んで書いた。「F式」はいつもこんな感じで作品の世界に触れつつ読んだ人にだけわかるような小話でも書いていこう。あと、「漫画におけるマンガの意味」に手塚史観、というか手塚治虫の歴史作品についてちょこっと書いた。あと、リンクも一件追加した。もちろん漫画関係のところ。
さて、最近の映画熱に乗って映画の感想文でも書こうかと考えている。もちろん映画夜話、というわけだが、はっきりいって映画の薀蓄は全然ない。全然知らない。どうせ書くならまたまたながーい文章で碌碌と映画の作品世界に浸ったものを書きたいけど。長文没にしちゃったし、どうしよう・・・読んでない漫画は増えつづけるし・・・。
それと、来月地元で手塚治虫展があるんだよ。やったね! もちろん前売券はすでに購入済。いやー、楽しみが多いね。  戻る
2月7日 「お茶とブラック・ジャックの日々」第10回。今回は趣向を凝らして、思いっきり遊んだ。いつもあらすじ書いてちょこっと感想かいて終わりじゃバカみたいだもんな。これからはこういうのもあり、ということにしてくれ。
さて、「リバース・エッジ」の感想文は没にした、あれじゃだめだよ、白拍子君、もっと励んでもらわんとね、と内省中。
2月9日は手塚治虫の命日・・・またこの日が来たのか・・・。
「ブック・オフ」で松本充代「青のマーブル」を発見購入した、なんか、儲かった気分。もちろん初版・・・というか、この作家の本はほとんど売れないので初版ばっかりだけど。誰が売ったんだろ?もったいないことを・・・  戻る
1月31日 「漫画におけるマンガの意味」という自分でもよくわからん企画に「五年生」第3巻についてのお話を追加した。また、「まったりマンガ夜話」という濃いサイトにリンクをはった、マンガ好きならお勧め。いい話が聞けます。で、そこはチャットのロク゛そのまま公開しているんですよね、これびっくり。形はキネマ旬報から出版されている「マンガ夜話」だと思えばいい。実に濃くて面白い。なんか私もやりたくなっちゃったのよね、そういうの。ま、私の場合守備範囲狭いから、やるとしたら「ブラック・ジャック」くらいしか出来ないけど。だから、マンガ読みって検索すればたくさんいるでしょ、そういう人何人か集めてある作品についてチャットしてそのログを「まったりマンガ夜話」で公開するっていうのを考えているんだけど・・・・どうかな?いちいち文章書くより楽だし、チャット自体も楽しいものになりそうだし、なにより読み応えがありそうなのだ、誰かこの企画に乗ってくんないかな・・・ 戻る
1月24日 「お茶と・・・」の第9回とF式の第1回を追加。ふたつとも短文で手抜きである。
「リバース・エッジ」について七千字ほど書いたのだが、内容が感想文とは思えないひどいものになっている。困った。いっそ違う題材にしようか、とも考えている。なにせ今更私が語る必要のない作品だからな。うーん、なんか小説みたいになっちゃったんだよね。感想文だと割り切って書けばいいんだけど・・・・さて、どうしよう。ま、いいか。
でもって、2月9日は手塚治虫の命日です。ま、ファンの性か、なんかいても立ってもいられないので、手塚作品の何かについて今度書きましょうかね。
余談。手塚治虫メーリングリストに入っていることは以前掲示板で漏らしたけど、ここのところ「ブラック・ジャックの感想を述べる会」というのを誰かが企画して随分投稿数が増えている。「けっ、私のほうが先にやっているよ」と言いたいが、まあ、いいや、リアルタイムで読んだ人の意見が聞けるからね。あと、久しぶりに投稿してみた、内容は「陽だまりの樹に登場する楠音次郎は実在の人物」という一行の文。二日経って反応ないので、返答のしようがない文らしい(だいだい常連の誰かが必ず返答するのがここの常なんだけどね)。ま、それもいいよ、別に。ファンにとっては常識なのかもしれないし、そもそも期待してないから。で、私がそれこそ一年前にやっているよ、といってやりたいのが「安達が原」のお話。なんか、私の文章を盗作したんかいな? 否、その人が自分で調べたのは文章読めばわかるけど、なんだか、私って一体・・・・・・いかんいかん、「雨あがる」を観た後でこんな荒んだ心を晒しちゃうなんて・・・三沢伊兵衛とたよはいいよ、ほんと。三船史郎の殿様役も。戻る
1月17日 「作品別独り言」に木村紺「神戸在住」に収載されている「震災。」「震災から。」の二話。また「お茶とブラック・ジャックの日々」の第8回。予定していた「F式」の第1回は次回更新時に。
さて、5年が経った。「震災。」「震災から。」の感想は、作者同様の部外者として、私なりに正直な当時の思いを綴ってみた。不謹慎な文章もあるだろうが、そういう個所は訂正しないけど指摘はして欲しい、それで当時の自分のバカさ加減がはっきりする。内容は過大評価しすぎかもしれないが、私にとってはそれくらい素晴らしい作品である。戻る
1月10日 「作品別独り言」に「栄光なき天才たち」を追加。
また長い文章を書き始めた。結局、岡崎京子の「リバース・エッジ」に落ちついた。松本大洋の「ピンポン」も考えたんだけど、今回の長文は女性作家、と決めていたので、こうなった。あるいは南Q太と入江紀子の作品にしようかと思案したが、なんか長く書ける気がしないのでやめた。それと「お茶とブラック・ジャックの日々」のほかに、もう一つ企画を追加するつもり。長文は2月には公開できるでしょ。
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