漫画/マンガの意味

 漫画の誉め言葉のひとつに「映画のように云々」があります。実際に映画を意識した画面構成というものはあるようですが、漫画を構成する重点は絵とコマに収斂されます。コマを映像と見るならば、漫画は細かなカットを連続しているに過ぎず、たとえば映画で風景を長回しした場面を漫画でやろうと思えば、頁いっぱいに緻密な風景画を描くか、風景の断片をいくつものコマで連続するかしかないでしょう。つまり映画の効果をそのまま漫画に取り込むのは難しいのです。ですから、それをやるならば漫画ならではの演出が当然必要になります。普段何気なく読み過ごしてしまう一コマ一コマに込められた漫画ならではの演出方法を独断でここでは述べていきます。 戻る

マンガにとって「映画的」とは何か(考え中) 2回目

マンガにとって「映画的」とは何か(考え中) 1回目

ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」11〜14巻 対美丞大狭山戦精読

志村貴子「放浪息子」9巻 目を閉じる

くらもちふさこ「駅から5分」episode4 彼女の居場所

「eensy-weensyモンスター」と「鈴木先生」の奇妙な関係

ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」5〜8巻 対桐青戦精読

ばらスィー「苺ましまろ」第5巻 美羽の視線

余白の発見その2

余白の発見

椎名軽穂「君に届け」第2巻 モノローグの飛躍

小田扉「団地ともお」第4巻 ぼうやだからさともお

浦沢直樹「PLUTO」第1巻 青騎士は何を語る

ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」第1、2巻 対三星戦精読

森薫「エマ」第3巻第15話「風」 揺れない列車

とよ田みのる「ラブロマ」1巻 空のガー

魚喃キリコ原作・安藤尋監督「blue」 一本の線

柳沼行「ふたつのスピカ」第3巻150−151頁 温もりに潜む激情

木村紺「神戸在住」第4巻 「冬、須磨にて」

日本橋ヨヲコ「G戦場ヘヴンズドア」第1巻 タマシイガナイ

木村紺「神戸在住」第3巻 メリケンパークからポートアイランドを望む

浦沢直樹「MONSTER」第16巻117頁 ペトル・チャペックは何を聴いた

芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行」第8巻「谷の道」より あまりに静寂な

幸村誠「プラネテス」第1巻 宇宙空間を読む

井上雄彦「バガボンド」第8巻 迫力の裏側

高橋しん「最終兵器彼女」第3巻 苛立ちの理由

浦沢直樹「MONSTER」第14巻 銃声はなぜ戸外で響いたか

やまむらはじめ「肩幅の未来」 隅々まで読んでみる

手塚治虫「一輝まんだら」「陽だまりの樹」 歴史の感覚

木尾士目「五年生」第3巻より 手抜きか演出か

三枝義浩「キムンカムイ」第1巻から第3巻より 閉じ込める

青山剛昌「名探偵コナン」第21巻より 「工藤新一最初の事件」編を推理する

王欣太「蒼天航路」第16巻より 三国時代のホントのところ

浦沢直樹「MONSTER」第11巻より 映画的な構図を漫画的にする

能條純一「月下の棋士」第23巻より 駒の指し方

萩尾望都「残酷な神が支配する」第6巻より 無表情に意味を与える

吉田秋生「BANANA FISH」第18巻より 静のような動

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